備え付けの設備は家主の持ち物
賃貸物件には様々な設備が置かれています。いずれも物件を快適に利用するための物ですが、入居者の生活サイクルや物件の用途によっては備え付けの設備が不要になるケースも少なくありません。特に備え付けの設備が老朽化していた場合、快適に使うことができず生活に支障をきたす可能性があります。物件の快適な利用を損なう設備は撤去したいと思いがちですが、賃貸物件に置かれている設備は家主の持ち物です。どのような理由であっても入居者が勝手に処分することはできません。故障している設備を家主に黙って修理することも問題になるので、設備に関するトラブルが発生した場合は自分の判断で対処せず、速やかに家主へ連絡するのが正しい対処法です。
賃貸物件の修繕は入居者ではなく家主が行う
クローゼットやベランダ、ロフトなどの設備も賃貸物件においては家主の管理責任になります。アパートなどの集合住宅の場合、廊下やエレベーターなどの設備は複数の入居者が共有する前提で設けられています。ベランダは世帯ごとに仕切りが設けられていますが、全体の構造は階層単位で共有しているケースが普通です。すべての入居者が丁寧に扱う心構えを持つことを求められますが、それでも経年劣化などの理由で設備が傷んでしまうケースは少なくありません。また、物件によっては使いにくいデザインになっていることもあります。しかし、傷みや使いにくさなどの理由で入居者が勝手に修繕することはできません。建物の構造に関する設備も家主の持ち物なので、傷みが生じたら家主の責任で行うことになります。
使いにくい設備のリフォームも同様であり、家主の許可がなければ自分好みに直すことはできません。